ハリーマン - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

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ハリーマン

No.0904 タイプ:あく/どく
通常特性:どくのトゲ(接触技を受けると30%の確率で相手をどく状態にする)
     すいすい(天気が「あめ」の時、素早さが2倍になる)
隠れ特性:いかく(場に出た時か戦闘中この特性を得た時、場に出ている相手全員の攻撃を1段階下げる)
体重:60.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
悪/毒HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ハリーマン8511595656585510どくのトゲ/すいすい/いかく
ハリーセン(ヒスイ)659585555585440どくのトゲ/すいすい/いかく
13892530しんかのきせき無振り
スカタンク1039367716184479あくしゅう/ゆうばく/するどいめ
ベトベトン(アローラ)105105756510050500どくしゅ/くいしんぼう/かがくのちから

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)じめん
いまひとつ(1/2)くさ/どく/ゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしエスパー

Hハリーセンの進化形で、あく×どく複合。
素早さ以外の種族値が純粋に上昇し、物理方面寄りのアタッカーとして強化されている。
第九世代ではほかにツンベアーしかいない非みずタイプのすいすいであり、独自性もなかなか高め。
弱点がじめんのみ、かつそのじめんには原種譲りのみず技で抜群を取れるなど、要素も噛み合っている。
同複合のスカタンクAベトベトンとは種族値傾向が似ているものの、優秀な特性を絡めた運用で差別化は容易。

LAでは物理悪技を一切覚えなかったが、第九世代ではかみくだくを習得。藍の円盤ではじごくづきも獲得した。
どく技についても、威力に不安が残ったどくづき以外にダストシュートを獲得。不安だった一致技についての問題は無くなった。
一方でサブウェポンは乏しく、みず以外で威力にも期待できるのはノーマル技ときしかいせい程度。
幸い原種譲りの変化技は多種多様で積み技も豊富なので、構成でカバーできる範疇ではあるが、純粋なアタッカーとしては物足りなさも残る。
基本は物理アタッカーながらも、必要に応じて変化技を採用していく運用が基本となるだろう。
搦め手を主体にする場合は進化前のHハリーセンにしんかのきせきを持たせておく手もあるので、役割を考える時点で進化が必要かどうかは明確にしておきたい。

習得者が激減しているちいさくなるも原種同様に習得。回避戦術の天敵である、必中どくどくを使うどく相手もふしょく以外には強く出られる。
素早さは原種と同じ中速帯なので先手で積める相手も多く、ドラゴンテール以外の強制交代にもちょうはつで対処できる。

なお、準専用技のどくばりセンボンは相手が毒状態の場合に威力が倍増する、物理版ベノムショック。
威力は僅かにベノムショックに劣るが、この技自体が50%という高確率で相手を毒状態にできる。
条件を満たせば命中安定でダストシュート相当の火力を出せるので、どくびし構築などで視野に入るだろう。
ちなみに進化条件も、どくばりセンボンを覚えた状態でレベルアップとなっている。技を使用する必要は無し。
藍の円盤のテラリウムドームやテラレイドバトルでHハリーセン、ハリーマン本体も入手可能。SV+DLCのみでの育成が可能となった。
孵化させた場合はかわらずのいしを持たせない限り、タマゴの誕生と孵化、両方をテラリウムドームで行ったとしても原種が生まれるので注意。

テラスタルについては元の耐性が優秀で、悪以外だといたずらごころ耐性を失うので切り所が難しい。
じめん自体は物理アタッカー中心に採用率が高いので、いかくも合わせて物理アタッカーとの殴り合いを想定する場合に、じめんを半減以下にできるタイプにしておくのも視野に入る。
もちろん純粋な一致技の強化、雨パでのさらなる水技の強化など、候補そのものは多岐に渡る。



特性考察

どくのトゲ
接触技を受けた時、30%の確率で毒状態にする。
弱点のじめんは非接触技であるじしんがメジャーなので、発動機会は少なめ。
一応どくばりセンボンの威力を底上げしやすくなる効果はあるが、条件を満たしても確率発動なので不安定。
毒状態にする手段には、手番を消費はするが必中のどくどくや、発動確率の高いどくばりセンボンがある。
ほかの特性が有用なこともあって候補外。
すいすい
雨状態で素早さが倍増。非みずタイプのすいすい持ちは、第九世代ではほかにツンベアーしかいない。
耐性面はくさ半減以外のシナジーに乏しいが、原種譲りのみず技をタイプ一致相当の火力で出せる。
元が中速帯のため恩恵は大きいので、雨パに組み込むのであればこれになる。
最速で発動した際のS実数値は300で、スカーフ最速130族と同速。最速でSブーストしたハバタクカミをギリギリ抜けない惜しい数値。
いかく
隠れ特性。場に出ただけで相手の攻撃を1段階下げ、物理アタッカー相手に有利を取れる。
流し際にちいさくなるを積んだり、どくばりセンボンの試行回数を増やせたりと相性も良好。
雨パに組み込まないのであればこちらで確定。
自身も物理アタッカー気質なのでトレースには注意。

技考察

物理技タイプ威力命中効果解説
ダストシュート120(180)80毒30%一致技。高威力、命中不安。毒も狙える。
どくづき80(120)100毒30%一致技。性能安定。毒も狙える。
どくばりセンボン60/120
(90/180)
100相手毒状態で
威力2倍
毒50%
準専用技。どくどく等がなくてもこれ単体で威力2倍を狙える。
かみくだく80(120)100防御↓20%一致技。性能安定。
じごくづき80(120)100音技封じ一致技。ハイパーボイスやほえるを意識するなら。
アクアテール9090-対地岩。毒や鋼、ゴーストにも等倍。やや命中不安。
アクアブレイク85100防御↓20%対地岩。威力が僅かに下がるが、命中安定。
たきのぼり80100怯み20%対地岩。すいすいを加味すれば怯みにも期待できる。
スマートホーン70-必中対岩。対回避戦法。毒等倍のミミッキュハバタクカミにも。
ミサイルばり25*2~595-対悪。みがわりやきあいのタスキを潰せる。期待値は3発。
いかさまダイスと併せてもよい。
スケイルショット25*2~590防御↓素早さ↑対ドラゴン。期待値は3発。防御は下がるが、みちづれと相性が良い。
S補正+196振りで使うと最速ドラパルトを抜ける。
とどめばり50100相手瀕死で
攻撃↑↑↑
倒れかけの相手を狙って攻撃を大幅強化。
きしかいせい20~200100-鋼に抜群を取れる唯一の物理技。こらえるも覚えるが、技スペースが厳しいか。
じばく200100瀕死有効打のない相手への最終手段。最後っ屁に。
ゴーストは呼びにくいが、鋼に受けられやすい。
アクアジェット40100優先度+1唯一の先制技。タマゴ技。
特殊技タイプ威力命中効果解説
アシッドボム40(60)100特防↓↓100%特殊メインで戦う場合の要兼後続補助。
ひやみず50100攻撃↓100%行動保障を削りつつ相手の火力を下げる。物理流し型なら候補。
れいとうビーム90100凍り10%対草竜。4倍狙いでガブリアスランドロス等に。
特攻の低さを考慮すると4倍前提。物理氷技は覚えない。
ふぶき11070凍り10%同上。確定数が変わる場合こちら。
こごえるかぜ5595素早↓100%後続補助に。ダブルでは相手2体攻撃。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタルアタッカーの場合の技範囲強化用。技スペースはやや厳しめ。
変化技タイプ命中解説
みちづれ-強引に1:1交換を狙う。雨下なら先手で決めやすい。強制後攻技は覚えない。
ちょうはつ100サポートの妨害に。中速以下相手になら通しやすい。
どくどく90
(必中)
タイプ一致で必中。どくばりセンボンに繋げられる。回避戦術への対策にも。
どくびし-主に後続サポート。相手の浮いていない毒タイプが場に出ると除去されるので注意。
まきびし-後続サポート。3回まで撒ける。ステルスロックは覚えない。
つるぎのまい-攻撃↑↑。火力増強。とどめばりより確実性がある。
たくわえる-防御↑特防↑。両耐久を同時に強化。使用限度は3回まで。
のろい-攻撃↑防御↑すばやさ↓ 受けつつ殴りに転じられるがすばやさ低下が痛い。
ちいさくなる-回避↑↑。運頼みにはなるが、対物理なら試行回数を稼げる。
こうそくいどう-すいすいに頼らずS補強したいなら。
つぼをつく-ランダムで能力2段階上昇。ダブルでは相方のアシストパワーの補助等に。
必中、まもる貫通。
ねむる-回避・耐久積みと併せて要塞化。カゴのみやねごとと併せて。高速再生技はない。
いたみわけ-回復技兼削り技。
こわいかお100主に後続補助。自身に対してもみちづれやたきのぼりとのシナジーはある。
くろいきり-かそくバトンやムラっけの対策などに。自分の積みも消えるので注意。
あまごい-すいすいを自分で発動したい場合に。

テラスタル考察

タイプ主な技解説
じばく
テラバースト
じばくの火力を上げたいなら。
テラバースト対鋼。草耐性も残るが、地面は一貫してしまう。
アクアテール
アクアブレイク
たきのぼり
アクアジェット
ひやみず
雨パアタッカーとしての採用時に。地面に対して大打撃を与えられるが、草に弱くなる。
テラバースト麻痺無効。地面が一貫する。
テラバースト対地面及び粉無効。やどりぎのタネも無効にできる。
ふぶき
れいとうビーム
こごえるかぜ
テラバースト
解説
きしかいせい
テラバースト
対悪。鋼にも刺せてステルスロックも半減するいかく持ちになる。
ダストシュート
どくづき
どくばりセンボン
アシッドボム
タイプ一致。エスパーが抜群になるが、かくとうフェアリー半減。
くろいヘドロの回復効果を維持したい場合もこれ。
マッドショット
テラバースト
対毒・鋼。ステルスロックも半減。
テラバースト地面を無効にしつつ草耐性を維持。鋼への打点が無いのがネック。
テラバースト解説
ミサイルばり
とどめばり
地面を半減にしつつ草耐性を維持。
飛行と傾向は似ているが、チオンジェンやサブの氷技持ちを意識するならこちらでも良い。
A特化鉢巻以上のミサイルばり2発でパオジアンをタスキ貫通して確1に。
とどめばりが実質威力90に強化されるため、併用も視野に入る。
テラバースト地面が一貫する。
テラバースト解説
スケイルショット解説
かみくだく
じごくづき
一貫性の高い一致技を強化。じめんを等倍に抑え込める。
スマートホーン解説
テラバーストいかく+フェアリーは相性が良い。対物理悪に。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。攻撃範囲の広さを生かすなら。
一致技以外の補正は1.2倍だが、じばくを併用した際に融通が利きやすい。

型考察

物理アタッカー型

性格:ようき/いじっぱり
特性:いかく/すいすい
努力値:HA252 AS252 A252 HS調整
持ち物:いのちのたま/くろいヘドロ/こだわりハチマキ/こだわりスカーフ/ふうせん/シュカのみ
確定技:ダストシュートorどくづきorどくばりセンボン(両立も検討)/かみくだくorじごくづき
優先技:アクアテールorアクアブレイク
攻撃技:アクアジェット/じばく/テラバースト
変化技:つるぎのまい/みちづれ/ちょうはつ/ちいさくなる
テラスタイプ:水/悪/毒/飛行/ステラ

種族値に沿った物理アタッカー型。
特性は雨パで使うならすいすい、物理相手への繰り出しをするならいかく
攻撃技は一致技のほか、等倍補完する水技は優先的に採用したいが、水以外の不一致テラスタルを絡める場合はこの限りではない。
悪技はどちらも便利だが、どちらの追加効果を活かしたいかで決めると良い。
くろいヘドロを持たせる場合、テラスタイプが毒かステラ以外だと、テラス後はダメージになるので注意。ちなみに、H252の場合、HPが192と16nなので一応、くろいヘドロの最大回復量ではある。

ちいさくなる耐久型

特性:いかく
性格:ようきorわんぱく
努力値:H252 S252orB252
持ち物:くろいヘドロ/カゴのみ
確定技:どくばりセンボン/ちいさくなる/みがわり
攻撃技:かみくだく/アクアブレイク
変化技:たくわえる/どくどく/ちょうはつ/ねむる
テラスタイプ:毒/飛

ちいさくなるで回避率を上げる耐久型。
どくばりセンボンでダメージソースと火力を両立できる。

火力では同様の戦術ができるベトベトンにも負けていない。
技構成だけでなく、物理方面への固さや素早さで勝る点がポイント。
基本的には先制でみがわりを置くために素早さに努力値を振るが、いかくによる物理流し性能を高めるべくB振りを行うのも手。

あと一枠を変化技にするか、攻撃技にするかは悩みどころ。
アクアブレイクとかみくだくは共に防御20%の確率で下げる効果があるため、はがねタイプが来たとしても詰みに追い込まれないのが強み。
一方でちょうはつを使えれば、相手のねむるなどを無力化できて圧倒的優位に立ち回れる。


相性考察

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ハリーマン

注意すべき点
弱点がじめんのみ。一致で弱点を取ろうとするとみず技で反撃を仕掛けてくる。
元々基準以上の物理耐久に加えいかくも持ち、物理アタッカーとの対面では一度は動かれると考えてよい。
原種譲りの変化技も備えるほか、退場技にじばく・みちづれも覚えるため、無傷での突破は難しい。
準専用技のどくばりセンボンは毒状態では命中安定・高威力技であり、どくびし構築ではエースとしての起用も可能。
ちいさくなるを積む耐久型も存在。初見では何をしてくるか分かりづらく、読み違えた場合の被害も大きめ。
対策方法
瞬間火力はほぼどくばりセンボン、ダストシュート頼り。どく技を半減以下に抑えるタイプなら一撃で落とされることはまず無い。
どくびし構築も考慮するなら、毒を受けないどく、はがねを編成に入れておくだけでも牽制が可能となる。
一致技の抜群範囲も狭いので、弱点を突かれない重火力アタッカーであれば被害はあれど突破そのものは比較的容易。
ちいさくなるを想定するならてんねんの採用も視野。強制交代技については後攻になる都合、ちょうはつの可能性を考慮すると対策として不十分。
ラウドボーンは一致で弱点を突かれ、サブウェポンも抜群を取られるので、採用するならテラスタルでタイプ変更したい。
ヘビーボンバーを自然と採用できるはがねやテツノカイナに頼るのも手。
はがねなら毒技やじばくを半減以下に抑えられ、テツノカイナなら高い物理耐久で耐えやすい。
アカツキなら特殊地面かつしんがん持ちなのでいかくもちいさくなるも無効。

外部リンク