ナッシー - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

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ナッシー

No.0103 タイプ:くさ/エスパー
通常特性:ようりょくそ(晴れの時に素早さが2倍になる)
隠れ特性:しゅうかく(使用した木の実をターン終了時に1/2の確率で取り戻す。晴れのときは必ず発動する)
体重  :120.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
しゅうかくHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ナッシー9595851257555530ようりょくそ/しゅうかく
Aナッシー95105851257545530おみとおし/しゅうかく
トロピウス996883728751460ようりょくそ/サンパワー/しゅうかく
オーロット8511076658256474しぜんかいふく/おみとおし/しゅうかく
オリーヴァ78699012510939510こぼれダネ/しゅうかく

ばつぐん(4倍)むし
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/どく/ひこう/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/かくとう/じめん/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第一世代出身のくさ×エスパー複合。半減6、弱点7という非常にピーキーな耐性を持つ。同複合は禁止級を除けばテツノイサハのみ。
くさタイプとしては、リージョンフォームオリーヴァと並び最高の特攻を持ち、耐性も合わせサイクル戦向け。
変化技が得意なタイプ同士の複合ということで、ねむりごな、やどりぎのタネ、トリックルーム等有用な技を習得。

特性は低い素早さをカバーできるようりょくそ、きのみを最大限活用できるしゅうかくとどちらも優秀。
役割が被らないので、構成に合わせ選択できカスタマイズ性が高くサポーターもこなせる。
シングルではしゅうかく、ダブルではコータスと組んだようりょくそ型が多め。

一方で難点は多く、晴れ以外における鈍足、弱点の多さ、特殊技の攻撃範囲の狭さが挙げられる。
HPがそれなりに高く、耐久指数は低くないのだが、上から削られやすいうえに抜群を取られやすい。
また弱点に抜群範囲の広いタイプが揃っており、一見有利な相手でも役割破壊を食らい苦戦しうる。
むしもサブウェポンとしてはマイナーながら、サイクル用にとんぼがえりを採用しているポケモンは多く致命傷を受けやすい。
攻撃面ではエスパー御用達のゴースト・フェアリー技を一切覚えず、タイプ一致技以外で採用圏内なのはヘドロばくだんとげんしのちからのみ。
物理技ではタイプ一致技半減の鋼に対する有効打として地面技やけたぐりを覚えるが、必然的に両刀気味の運用となる。

しゅうかくの場合はオーロット、ようりょくその場合は多くのくさタイプがライバルとして立ちはだかる。
耐性の悪さ、技範囲の狭さからエースとしては不安が残り、耐久型としても不安定。
個性は充分ながらどの型においても明確な欠点が存在するため、はっきりとした役割を定めての運用が望ましい。

第九世代では、攻撃技ではアシストパワー・じしん、変化技ではせいちょう・ふういん・トリック・てだすけ・サイコフィールドを新規習得。
一方でだいばくはつとじばくを喪失し、自主退場手段が無くなってしまった。

新要素のテラスタルにより、耐性を改善したり、一致技を半減するはがねへの特殊打点を得られるようになった。
必ずしもナッシーで切る必要はないが、晴れパでのエースを任せたり、しゅうかく型で居座りやすくしたい場合などを考えてテラスタイプを選ぶとよい。



特性考察

ようりょくそ
晴れ状態のときに素早さが2倍になる。同特性としては最高の特攻を持つ。
発動後は最速だと最速スカーフ90族と同速、準速でも最速ドラパルトまで抜ける。
下準備は必要だが、先手で行動することで多弱点をカバーできるので恩恵は大きい。
ただしハバタクカミテツノツツミはSブーストでさらに速くなるため、過信は禁物。
しゅうかく
隠れ特性。ターン終了時に2分の1、晴れなら確実に使用したきのみを再取得。
オボンのみなどと組み合わせて複数回の発動を狙うと非常に強力。
Aナッシーとはメジャーな氷技を4倍弱点として持たない点で差別化可能。
オーロットと比べた場合は物理耐久と特殊火力で勝り、ねむりごなでターン稼ぎが狙える点が強み。
一方オーロットは耐性が優秀で、特性と相性の良いおにび、のろい[1]が使用できる。

技考察

特殊技タイプ威力命中効果解説
ソーラービーム120(180)100溜め技タイプ一致技。晴れ下で溜めなし。天候変化に注意。
リーフストーム130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。高火力だが連発には向かない。
エナジーボール90(135)100特防↓10%タイプ一致技。晴れ以外での安定した草技。
ギガドレイン75(112)100HP吸収1/2タイプ一致技。威力は低いが追加効果が優秀。耐久向け。
サイコキネシス90(135)100特防↓10%タイプ一致技。性能安定。
サイコショック80(120)100相手の防御で
ダメージ計算
タイプ一致技。特殊受け対策として。
アシストパワー20(30)~100-タイプ一致技。晴れ下のせいちょう1回で威力100(150)に。
サイコノイズ75(112)1002ターン回復封じタイプ一致技。威力は控えめだが相手の回復動作を封じられる上にみがわり貫通。
のどスプレーと併用可能。
ワイドフォース80/120
(120/180)
100PF下で威力1.5倍
+全体攻撃化
タイプ一致技。条件を満たしていればエスパー技として頭一つ抜けた威力に。
ヘドロばくだん90100毒30%対草。追加効果が優秀。一致技半減の鋼には無効。
げんしのちから60100全能力↑10%数少ない特殊サブウェポンだが、4倍ピンポイント。タマゴ技。
テラバースト80<120>100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
物理技タイプ威力命中効果解説
じしん100100-対炎鋼。特にヒードランに有効。ダブルでは味方を巻き込む。
けたぐり20~120100相手の体重依存対氷鋼。威力不安定。
変化技タイプ命中解説
やどりぎのタネ90妨害兼回復技。
ねむりごな75命中は不安だが、当たれば有利に。草やそうしょくぼうじんに無効。タマゴ技。
しびれごな75素早さを補える。みがわりと相性がいい。タマゴ技。
にほんばれ-積み技兼サポートとして。晴れパエースとして使うならほかのポケモンに晴らさせたい。
トリックルーム-サポート用。自分でアタッカーも可能。
ひかりのかべ-特防の強化、後続サポートに。
リフレクター-防御の強化、後続サポートに。
めいそう-自身の特攻・特防を補強。わるだくみは覚えない。
せいちょう-AC一段階上昇。晴れ下なら効果2倍なので、晴れパ運用で。サブの物理技も強化可能。
A0無振り+1積みのイカサマで耐久無振りが中乱1になるので注意。
のろい-攻撃と防御を同時に強化。耐久型かトリパ運用で。ようりょくそとは相性が悪い。
みがわり-オボンのみ+しゅうかくで減ったHPを回復できる。
まもる-しゅうかく型での時間稼ぎに。
こうごうせい-素早く回復できるが、天候に左右される。つきのひかりでも可。
ねむる-状態異常に強い回復技。カゴのみと併せて。
+  採用率の低い技

テラスタル考察

タイプ主な技解説
テラバーストゴースト無効。
テラバースト対虫氷鋼。ようりょくそと併せて晴れパのエースとして運用するなら。
テラバースト対炎。フリーズドライが一貫する。晴れパではテラバーストの威力が半減する。
テラバースト麻痺無効の恩恵は薄い。
ソーラービーム
リーフストーム
エナジーボール
ギガドレイン
タイプ一致技の強化。弱点はまだ多いが、粉技耐性を維持する。
テラバースト対飛行。炎が一貫する。
けたぐり
テラバースト
対氷鋼。飛行が一貫する。
ヘドロばくだん
テラバースト
耐久型向き。地面は呼びにくい。
じしん
じだんだ
テラバースト
対炎毒鋼。氷が一貫する。
テラバースト氷が一貫する。
サイコキネシス
サイコショック
タイプ一致技の強化。弱点が3つに減る。
テラバースト対悪。炎と飛行が一貫する。
テラバースト対炎氷飛虫。弱点と耐性が大幅に入れ替わる。
テラバーストしんそく無効だが、元が鈍足なので恩恵が薄い。ゴーストと悪が一貫する。
のろい採用時は効果が呪いに変化する点に注意。
テラバースト氷が一貫する。
テラバースト対ゴースト。悪も半減。いたずらごころからの変化技無効。虫が一貫する。
テラバースト耐性は優秀だが、炎が一貫する。格闘と地面は呼びにくい。
テラバースト対悪。格闘耐性を維持しつつ虫半減。毒が一貫する。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察

収穫耐久型

特性:しゅうかく
性格:ずぶといorおだやか
努力値:HP252 防御or特防252
持ち物:オボンのみ/混乱実/アッキのみ/ラムのみ
確定技:サイコキネシスorサイコショックorサイコノイズ
優先技:こうごうせいorやどりぎのタネ/まもるorみがわり/ねむりごな
攻撃技:ギガドレイン
変化技:トリックルーム/ねむる/のろい/めいそう

しゅうかくの試行回数を稼いで受け回す耐久型。
時間稼ぎのできるHP回復技、まもみが、ねむりごなのいずれかはほしいところ。
基本的な構成は回復系きのみ+やどりぎのタネ/まもるなどのやどまもや、アッキのみ+こうごうせいやラムのみ+ねむるなどで要塞化を狙う。
一致技は半減されやすい草技よりエスパー技を優先。やどりぎのタネ無効の草にも等倍以上で通りやすく使いやすい。

タイプ・種族値の関係上、対物理の方が得意か。
弱点の数が多い上に特防が低く役割破壊されやすいが、例えばマリルリ等得意な相手には滅法強いピーキーな性能と言える。
特に再生回復を持たずこんじょうにはジリ貧なオーロットと比べ安定して狩れる。

重特殊アタッカー型

特性:しゅうかくorようりょくそ(トリル使用非考慮)
性格:れいせい/ひかえめ
努力値:HC252ベースで耐久調整
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ラムのみ/オボンのみ/たつじんのおび
確定技:ギガドレインorエナジーボールorリーフストーム/サイコキネシスorサイコショック
優先技:ねむりごな(推奨)orさいみんじゅつ
攻撃技:ヘドロばくだん/げんしのちから/テラバースト
変化技:トリックルーム/リフレクター/ひかりのかべ

鈍足撃ち逃げアタッカー。
有利対面から重火力をぶち込んで逃げるのが基本行動だが、いかんせん呼ぶ相手が多岐にわたる。
炎勢や各種竜、チョッキ霊獣ランドロスなどを出されて引っ込むだけでは辛すぎるため、催眠技のどちらかは入れておきたい。
水ロトム等に繰り出しつつ交換読み催眠技を打つことで、誤魔化して立ち回れる。
命中率をとるならねむりごな、ぼうじん等を意識するならさいみんじゅつ。
撃ち逃げが主体になる以上リーフストームを優先的に採用したいが、みがわり持ちの水に一気に勝てなくなる。そちらを意識するならギガドレインか。

素早さ調整する場合、無補正52振りで無振りバンギラスを抜ける。ここを意識することでマリルリも抜きやすくなる。

トリル起動兼アタッカー型

特性:しゅうかく
性格:れいせい/ひかえめ
努力値:HC252ベースで耐久調整
持ち物:きあいのタスキ/じゃくてんほけん
確定技:トリックルーム
優先技:ギガドレインorエナジーボールorリーフストーム/サイコキネシスorサイコショック
攻撃技:ヘドロばくだん/げんしのちから/テラバースト
変化技:リフレクター/ひかりのかべ

トリル起動が主な目的なので上と差別化。
持ち物はタスキが安定するが、耐久調整をすれば一致2倍も耐えることが可能なので、じゃくてんほけんを持たせてもよい。
例:H252D164で、ひかえめシャンデラのシャドーボール確定耐え(かえんほうしゃはHD252でも低乱1)

ようりょくそだと晴れで素早さが上がってしまいトリル役として本末転倒なため、きのみを持たせない場合でも特性はしゅうかくを推奨。
なお、ようりょくその発動機会が段違いに多く、スイッチ戦術が狙えるダブルではその限りではない(ダブル基本型にて後述)。

晴れパエース型

特性:ようりょくそ
性格:ひかえめ/おくびょう/おっとり/むじゃき
努力値:CS252
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ラムのみ/オボンのみ/たつじんのおび
確定技:ギガドレインorソーラービーム/サイコキネシスorサイコショック
特殊技:げんしのちから/ヘドロばくだん//テラバースト(炎)
物理技:じしんorじだんだ/けたぐり
変化技:ねむりごな/せいちょう

古くから存在する晴れパ型。
ようりょくそ持ちでは最高の特攻を持つ点は魅力。
耐久も比較的安定しており、弱点が多いとはいえ物理耐久はまずまず。特殊も不一致氷技程度なら一発は耐えられる。
草半減の相手にも一致エスパー技が等倍以上で通りやすいが、鋼への有効打はテラバースト以外は物理技しかないのが難点。

準速でようりょくそ発動時に最速143族と同速。最速ドラパルトより1速い。S補正を掛けずとも135~6族付近をまとめて抜けるので基本は準速で良い。
最速80族付近(準速100族前後)のスカーフ持ちを意識する場合はS補正が必要。
草技は基本は威力重視でソーラービーム。確定数をずらす目的があるなら威力は下がるがギガドレインも候補。

【ダブル】基本型

特性:ようりょくそ(推奨)/しゅうかく
性格:ひかえめ/おくびょう/おっとり/むじゃき
努力値:CS252orHC252ベースで調整
持ち物:いのちのたま/きあいのタスキ/ラムのみ/オボンのみ/たつじんのおび/じゃくてんほけん
確定技:草技(複数両立可)/サイコショックorサイコキネシス
攻撃技:けたぐり/ヘドロばくだん
変化技:まもる/トリックルーム/ねむりごな

基本はシングルの晴れ型と同様だが、ダブルではトリックルームの有用性が高くなる。
トリルを覚えさせることで晴れパではなくトリル起動役としても選出できるため、相手によって戦術のスイッチができる点が魅力。
ようりょくそとトリックルームを両立できるポケモンはナッシーとエルフーンのみで、稀有な戦術となる。

トリル運用を重視し、晴れ下でのS上昇がデメリットになりうると感じるなら特性しゅうかくも候補。
ただし、単にダブルでのトリル始動だけを目的とするなら他にも優秀な始動役が数多くいるため、ナッシーの採用理由が不明瞭になる点には注意。


対ナッシー

注意すべき点
高めの物理耐久と、高い特攻。
トリルアタッカーや晴れようりょくそなど、遅い型と速い型が存在する。
草タイプ特有の各種粉ややどりぎのタネといった強力な変化技と、それらを最大限に発揮するしゅうかく型も存在する。
対策方法
虫タイプの技が4倍弱点なので、虫技で殴るのが最も効果的。
特殊耐久も低いので、虫技が無ければ特殊アタッカーで弱点を突いていけば良い。
タイプ一致技を両方半減できるはがねタイプに対してあまり有効打がないため、ある程度耐久のあるはがねポケモンに交代すれば安全である。
比較的多いしゅうかく型は、しびれごなややどりぎのタネを覚えている場合が多いので、先手でちょうはつを撃ったり、それらを無効化できる草タイプやサーフゴーなどで攻めよう。

外部リンク


[1] ゴーストタイプなので呪いの効果。ナッシーものろい自体は覚え、ゴーストタイプにテラスタルすれば同じ効果になるが、オーロットはその手間が不要。