ポケモン対戦考察まとめWiki
バトルの考察よりも育成論の記述が多くなり実態に合っていないという理由により、
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マホイップ
No.869 タイプ:フェアリー 通常特性:スイートベール(味方のポケモンが眠らなくなる) 隠れ特性:アロマベール(味方へのメンタル攻撃を防ぐ) 体重:0.5kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
単フェアリー | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マホイップ | 65 | 60 | 75 | 110 | 121 | 64 | 495 | スイートベール/アロマベール |
ピクシー | 95 | 70 | 73 | 95 | 90 | 60 | 483 | メロメロボディ/マジックガード?/てんねん? |
ニンフィア | 95 | 65 | 65 | 110 | 130 | 60 | 525 | メロメロボディ/フェアリースキン |
フラージェス | 78 | 65 | 68 | 112 | 154 | 75 | 552 | フラワーベール/きょうせい |
第八世代で登場したフェアリータイプのポケモン。様々なフォルムが存在するが性能はどれも同じ。
ステータスは特殊方面に優れるが鈍足。フェアリーには類似傾向のポケモンが多く、単純な種族値ではフラージェスに完敗である。
アタッカー運用で差別化しようにもムーンフォースを覚えずサブウェポンも貧弱。特性で高火力を出せるニンフィアの他、複合も含めればサーナイトやアシレーヌも壁として立ちはだかる。
総じてシングルではライバルに劣りがち。
マホイップならではの強みとしては、アロマベール?によりちょうはつで止まらないサポーターとなれる点。アンコール、ひかりのかべといった起点作成技も揃う。
ちょうはつに強いフェアリーにはマジックミラー?のブリムオンもいるが、複合タイプの有無や素早さで差別化可能。
また、こちらはとける・めいそう・じこさいせいで両受けができ耐久型も採れる。
通常特性であるスイートベール?も優秀であり、シングルではあくびによるサイクル構築を止めることが出来る。
初見ではどちらなのか読みづらく、また行動機会を与えると要塞化しかねないので結果的にメンタル技、催眠技の双方を牽制可能。
ダブルにおいては専用技・デコレーションが優秀。まもるを貫通して対象の攻撃・特攻を2段階上昇。
相手の攻撃を防ぎつつ2段階の火力アップが図れる。ちなみに一応、シングルでもメタモンと組めば活用可能。
マジックミラー?やマジックコートで跳ね返せない仕様のため、それらを利用して自身を強化することはできない。
第九世代では有用なサブウェポンであったマジカルフレイムが没収されてしまい、対はがねタイプはテラスタル+テラバースト頼りに。
また、攻撃技で新規習得したのはマジカルシャインの互換性能といえるみわくのボイス程度。攻撃面ではテラスタル込みでイーブンといったところ。
一方で変化技としてはいたみわけ、じこあんじといった優秀な選択肢が増え、後者を用いてデコレーションした味方の能力上昇を自身にもコピーするといった芸当が可能になった。
他、マホイップでは活かしにくいががむしゃらも習得しており、やれること自体は増えているが、総合的によりダブル向けの性能面が強まったといえる。
難点はやはり低めのHPから来る初動の脆さ。鈍足なのもあって物理技で正面突破を図られると非常に辛い。
運用方針だけでなく、特殊アタッカーを誘う、メンタル技主体の相手を誘うなど、編成段階で支援をしたい。
特性考察
キノコのほうし・あくびに強く出たいか、ちょうはつ・アンコールを気にせず積むかで選択。
- スイートベール
- 厄介な催眠技を無効化する。ダブルバトルでは味方にも恩恵がある。
ダブルではフシギバナ、モロバレル、ブラッキー辺りから催眠技が飛んできやすく、
これらから自身と相方の両方を守ることができるのは大きな利点。
アタッカー構築を軸にするのであれば優先度が上がる。
一応かたやぶりに貫通されるが、かたやぶり持ちに催眠技使いはいない為考慮外で良い。
- アロマベール
- 隠れ特性。ちょうはつやアンコールを無効化でき、安全に積む事ができる。
特に今世代ではテツノツツミやカイリューを筆頭に強力なアンコールの使い手が増加しており、彼らに行動を縛られないのは魅力。
こちらもダブルバトルで味方への恩恵があり、メンタルハーブを持たせずともこれらの技を気にせずに変化技を行使できる。
こだわりアイテムを持たせた時に相手のかなしばりを意識する場合や、ねむるを採用する場合もこちら。
また藍の円盤で復活したかいふくふうじ状態も無効化する。サイコノイズを気にする必要なく回復技を使えるのは耐久型にとって強みとなる。
かたやぶりには貫通されるため注意。
技考察
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 |
---|---|---|---|---|---|
みわくのボイス | 妖 | 80(120) | 100 | そのターン中 能力上昇した 相手を混乱 | シングル向けのメインウェポン。音技なのでみがわり貫通。 マホイップに対抗するために能力値を上げる相手に刺さる。 自身が鈍足のため、追加効果発動の機会は多い。 ムーンフォースは覚えない。 |
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) | 100 | 2体攻撃 | ダブル向けのメインウェポン。 シングルでぼうおんを考慮しないならみわくのボイスの方が優秀。 |
ドレインキッス | 妖 | 50(75) | 100 | 体力吸収3/4 | 一致技。低威力だが回復量が多い。 |
ミストバースト | 妖 | 100(150) | 100 | 使用後瀕死 | 最大火力。ミストフィールド中は威力1.5倍(すなわち威力225)。 しめりけ以外に無効化手段のない優秀な自主退場技。 |
ソーラービーム | 草 | 120 | 100 | 溜め技 | 対水、地、岩。晴れ前提。 |
エナジーボール | 草 | 90 | 100 | 特防↓10% | 溜めなしで撃てるが一致技とのシナジーはない。 スイートベールと合わせてラグラージのあくびを封殺+先手を取って処理することも可能。 |
ギガドレイン | 草 | 75 | 100 | 体力吸収1/2 | 回復も兼ねたいのであればこちら。 |
サイコキネシス | 超 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対毒。一致技共々鋼に半減される。 |
サイコショック | 超 | 80 | 100 | - | 特殊受けを意識する場合に採用。 |
アシストパワー | 超 | 20~ | 100 | - | とけるorめいそう2回でサイコキネシスを超える威力になる。 ただし、めいそうでないと火力は出ない。 |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ||
じこさいせい | 無 | - | 最大HPの半分回復。性能安定の回復技。他のフェアリーとの差別化にも役立つ。 | ||
めいそう | 超 | - | 特攻・特防↑。火力は控えめなので積めれば心強い。 | ||
とける | 毒 | - | 防御↑↑。不安な物理耐久を補強できる。リフレクターは覚えない。 | ||
ひかりのかべ | 超 | - | 主に後続サポート向け。居座り重視の場合は火力も上がるめいそうの方がよい。 | ||
アンコール | 無 | 100 | 耐久型などに。 | ||
アロマセラピー | 草 | - | 味方全員の状態異常回復。 | ||
なかまづくり | 無 | 100 | 相手の強特性を無効化できるが、味方が不利にならないように意識すべし。 | ||
デコレーション | 妖 | - | 専用技。相手の攻撃・特攻↑↑。強力なダブルバトル用技。 | ||
じこあんじ | 無 | - | 対象の能力変化をコピーする。 ダブルでデコレーションした味方を対象にすればマホイップも攻撃特攻を一気に強化できる。 |
テラスタル考察
タイプ | 主な技 | 解説 |
---|---|---|
無 | テラバースト | 解説 |
炎 | テラバースト | 失ったマジカルフレイムの代わりに。ハッサムを重く見るなら候補。連撃ウーラオスに弱くなるのが懸念点。 |
水 | テラバースト | 鋼に耐性を持つ。連撃ウーラオスのすいりゅうれんだに強くなれることが主な採用目的。 |
電 | テラバースト | 解説 |
草 | ギガドレイン | 解説 |
氷 | テラバースト | 解説 |
闘 | テラバースト | 鋼への打点確保。 |
毒 | テラバースト | 解説 |
地 | テラバースト | 鋼への打点確保。攻撃面の相性補完はダントツ。 |
飛 | テラバースト | 解説 |
超 | サイコキネシス | 解説 |
虫 | テラバースト | 解説 |
岩 | テラバースト | 解説 |
霊 | テラバースト | 解説 |
竜 | テラバースト | 解説 |
悪 | テラバースト | 解説 |
鋼 | テラバースト | 解説 |
妖 | みわくのボイス マジカルシャイン ドレインキッス | 一致技強化。ただしマホイップ自身にこのテラスタルを切りたいかといわれると微妙。 |
型考察
耐久型
特性:スイートベールorアロマベール
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 B252orD252等耐久調整 余りC
持ち物:ゴツゴツメット/オボンのみ/たべのこし/リリバのみ/アッキのみ/タラプのみ/おんみつマント
確定技:じこさいせい/めいそうorとける(両立可)
攻撃技:ドレインキッスorみわくのボイス/アシストパワー/ギガドレイン
補助技:ひかりのかべ/みがわり/アロマセラピー/アンコール
積んで耐える耐久型。
特性のおかげで汎用的な耐久型対策であるちょうはつやアンコールを無効化しながら積むことができる。
めいそうを素早く積めばドレインキッスで相手への削りと回復を同時に行えるようになる。
ちなみにHに最大まで振ると実数値が172で偶数になる。気になるなら244まで振って止めるといい。
呼ぶ物理にはとけるを積めるが、はがねには無力。
また、やけどやどくどくなどの相手に定数ダメージを与える手段を持たないことには注意が必要。
どうしても相手を倒すのに時間がかかるため、積んだり削ったりしている間に何度も攻撃され、不意の急所で崩される可能性が高くなりやすい。
ゴツゴツメットやどくびしなどの定数ダメージを与える手段を用意しておくのもあり。
持ち物におんみつマントを追加。怯みやBDダウンの追加効果を無視できるので居座りの安定性が増す。
特殊アタッカー型
特性:スイートベールorアロマベール
性格:ひかえめ/おだやか/ずぶとい
努力値:H244 C252ベース適宜B調整
持ち物:こだわりメガネ/とつげきチョッキ/たつじんのおび/たべのこし/リリバのみ
確定技:みわくのボイスorドレインキッス(両搭載可)
優先技:サイコキネシス
攻撃技:エナジーボールorギガドレイン
補助技:じこさいせい/めいそう
Cに努力値を割いてサイクル戦や特殊との撃ち合いを想定した型。
上記の積み型のイメージが強いお陰で、こちらの積み技読みで受けポケモンや物理エースの無償降臨狙いの交換を誘いやすい。
一致技の威力が控えめとは言えC110で、妖・超で攻撃範囲は十分確保できるため、火力を補正して弱点を叩ければ十分な負荷が見込める。
火力を補正すればドレインキッスも回復量が期待でき、フルアタでもある程度場持ちを良くできる場合がある。
特性はアロマベールならこだわりメガネ持ちでものろわれボディを恐れずに殴れる。
スイートベールの場合は催眠耐性持ちのアタッカーとして運用できるので、好みで決めると良い。
当然ながら単純なアタッカーとしては耐久力と一致技の火力に優れ、先制技も使えるニンフィアの方が使いやすい。
積み型を意識させた立ち回りと、ニンフィアが覚えない草技が差別化で重要となる。
起点作成型
特性:アロマベール(推奨)orスイートベール
性格:おくびょう/ずぶとい/おだやか
努力値:H252 S252orB252orD252 または CS252(おくびょう採用時)
持ち物:きあいのタスキ/イバンのみ/リリバのみ/メンタルハーブ(スイートベール選択時)
確定技:ミストバースト
攻撃技:みわくのボイス
補助技:ひかりのかべ/ミストフィールド/あまえるorつぶらなひとみ
先発で繰り出して後続が動きやすくするように支援する型。
概要の通り、アロマベールによりちょうはつで妨害されないサポーターとしての個性を活かすことができる。
また、ミストバーストによる自主退場が図れる点も見過ごせない。
似たようなことができるブリムオンとの差別化点としては、向こうよりは素早さが高いこと。
向こうは主にトリックルームを展開した後に自主退場、または+αのサポートを行ってからの自主退場の流れが主となるが、
トリックルームを展開せずに場を整えたい場合はマホイップに軍配が上がる。
後続が積みアタッカー、またはじゃくてんほけんの起動を狙ってからの無双を図る型の場合、
特殊型の相手に対して実行し易くなるようにひかりのかべはできるだけ採用したい。
また、後続の状態異常をケアでき、さらにミストバーストによる退場時の負荷を大きくできるミストフィールドも優先度は高い。
一方でリフレクターを習得できず、物理に対してはケアが不十分になりがちな点が欠点になりうる。
相手の先発が物理特殊どちらであっても対抗できるようにしたいのであれば、あまえるやつぶらなひとみを組み込むことを推奨。
【ダブル】デコレーションサポート型
特性:アロマベールorスイートベール
性格:ずぶとい/おだやか/おくびょう/ひかえめ
努力値:H252 BorDorS252 他耐久調整
持ち物:回復実/きあいのタスキ/リリバのみ/メンタルハーブ(スイートベール選択時)
確定技:デコレーション
優先技:まもる
攻撃技:みわくのボイスorマジカルシャイン/サイコキネシスorサイコショック
変化技:あまえる/てだすけ/ミストフィールド/アンコール/うそなき/じこさいせい/アロマセラピー
専用技である「デコレーション」を使用するサポート型。
デコレーションの特筆すべき点はまもるを「貫通」して効果が出ること(みがわりは貫通しないので注意)。
これによりアタッカーが即座に落とされる可能性は回避できる。
なお、このゆびとまれ・いかりのこなで引き寄せられるので大惨事を引き起こす可能性がある。
基本的にどちらも使用するのはサポーターで、バトンタッチやパワースワップを同時に搭載しているケースは少ないが一応忘れずに。
おくびょう最速でデコレーションを施す型も一定数存在している。
マホイップよりも遅いアタッカーを先んじて強化したい場合や、上から倒される可能性を少しでも減らしたい場合の選択肢となる。
似たようなサポートとしてエルフーンとテラキオンのふくろだたきコンボがあるが、
こちらは特定の相手には依存せず、相手の手持ちや選出によって強化するポケモンを選べること、特殊アタッカーも強化できることが利点となる。
アロマベール?によりちょうはつを気にしなくてよい点も大きい。
ただしこちらの素早さは鈍足気味でありエルフーン以上に行動も読まれやすく、アイアンヘッドやヘビーボンバーで落とされる危険があるなど
エルフーンと組む戦術が初ターンから高威力で攻めやすいのに対し、鈍足アタッカー以外では初手からの展開は難しい。
無理にデコレーションを使用せず、苦手な相手の処理を優先することも重要である。
相性考察
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対マホイップ
- 注意すべき点
- 豊富な補助技や積み技が特徴。特性により催眠技や挑発、アンコールなどを苦にしない。
さらに高速再生技を持つため、対処に手間取ると要塞化してしまう。
専用技のデコレーションを利用したコンボも強力で、特にダブルではアタッカーを安全に大幅強化することが可能。
- 対策方法
- 素の物理耐久は低く、特殊耐久も高いことは高いが極端に高いわけでもないので、
何度も積まれる前ならば高威力の不一致抜群や一致等倍技でも押し切れることが少なくない。
攻撃性能は他の特殊寄りフェアリーと比べてひかえめで定数ダメージも持たないため、相手を削る性能には欠ける。
ちょうはつは効かないがこだわりトリックは有効であり、メガネ以外ならばほぼ機能停止させることが可能。
あまり数は多くなく、またタイプ相性で不利なことも多いがかたやぶりならばちょうはつも通る。