キノガッサ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

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キノガッサ

No.0286 タイプ:くさ/かくとう
通常特性:ほうし(接触技を受けた際に一定確率で相手を毒(9%)、麻痺(10%)、眠り(11%)のどれかにする)
     ポイズンヒール(どく状態の時に毎ターンHPを1/8回復する)
隠れ特性:テクニシャン(威力60以下の技の威力が1.5倍になる)※キノココの時の特性は「はやあし」
体重  :39.2kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
草/闘HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キノガッサ6013080606070460ほうし/ポイズンヒール/テクニシャン
Hドレディア70105755075105480ようりょくそ/はりきり/リーフガード
ビリジオン91907290129108580せいぎのこころ
ブリガロン88107122747564530しんりょく/ぼうだん
Hジュナイパー8811280959560530しんりょく/きもったま
キノコのほうしHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
キノガッサ6013080606070460ほうし/ポイズンヒール/テクニシャン
モロバレル1148570858030464ほうし/さいせいりょく
リククラゲ80706580120100515きんしのちから?
アラブルタケ11112799799955570こだいかっせい
ドーブル552035204575250マイペース/テクニシャン/ムラっけ

ばつぐん(4倍)ひこう
ばつぐん(2倍)ほのお/こおり/どく/エスパー/フェアリー
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/じめん/いわ/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第三世代初出のくさ×かくとう複合。本環境でブリガロンなどの数多くの同複合がいるが、差別化はあまり意識しなくてもよい。
高い攻撃以外は全体的に控えめな種族値だが、習得技が強力、かつテクニシャンとも相性が抜群。
その高い対面性能により、特に第五世代ではトップメタとして活躍していた。以降もメタ的な要素が増えながらもしぶとく環境に食い込んでいる。

第九世代ではキノコのほうしの使い手にアラブルタケリククラゲが登場。
種族値や特性の都合上、実質キノガッサは最速のキノコのほうし使いとなった。
また技方面の強化にも恵まれ、特にじならしの習得は大きくサーフゴーブロロロームといった変化技に強い相手への打点になる。
他にも一致技のインファイト、きしかいせい、けたぐり。少々範囲は狭いがどくづき、ダストシュート、しねんのずつきと新たなタイプのサブウェポン、
テクニシャンが適用されるつばめがえし、とびつくと多数の攻撃技が追加されており、範囲・最大火力ともに大幅に上昇した。

ステータスそのものは半端な中速低耐久であり、戦術はキノコのほうし、テクニシャン+マッハパンチ、素早さ低下技に強く依存するため、対策自体は容易。
環境上位にコノヨザルキョジオーンサーフゴーなどのキノコのほうしが通用せず、汎用性も高い相手が豊富なのも逆風。
テラスタルの登場で後からくさになって粉技を無効にしてくる場合も多く、採用率自体は上位ながら最上位には届かない程度に留まっている。
逆に言えばそれほどの対策をされても採用はされており、無対策だと容易に完封可能なポケモンであるため、
構築に投入しておくだけでも強力な圧がかかり、選出や立ち回りを誘導・強制する効果が見込める。
あまりにもキノコのほうしが対策されすぎているため、どうせ効かないならと、ほうしを切ったフルアタ個体も少なからず見かけられる。
一方で自身もテラスタルにより多弱点を克服でき、タスキに頼らずとも一発耐える戦い方もできるようになった。
相性の良いいかさまダイスの登場により一時期はタスキに迫る採用率を持ち、型の多様化が進んでいる。

キノガッサはキノコのほうしを自力習得できず、技の思い出しリストにも含まれていなかったが、DLC後編 藍の円盤のアップデートにて漸く修正。
どの個体であっても技の思い出しで再習得が可能になった。



特性考察

ほうし
接触技で攻撃した相手をランダムで状態異常にする。
主力技であるキノコのほうしと相性が悪く、キノコのほうしを採用しないフルアタ型でもテクニシャンの汎用性には遠く及ばない。他2つの特性が強力なこともあり、基本的に候補外。
なお発動確率はせいでんき等とは異なり、必ずしも30%ではない。
例えば、電気には麻痺無効で20%、鋼や毒には毒無効で21%。草に至っては特性そのものが無効で0%。
ポイズンヒール
毒・猛毒状態でHPが毎ターン1/8回復。火傷対策も兼ねられる優秀な特性。
受動的に使うにはピンポイントすぎるため、採用する際はどくどくだまやキノコのほうし・みがわりとのセット運用が基本。
起点を作れば完封を狙えるものの、第六世代以降は対策方法が増えて活かしにくくなっている。
ちょうはつはもちろん、みがわりを貫通する音技や連続技、
キノコのほうし・どくどくだまを妨害するフィールド効果には特に注意が必要。
テクニシャン
隠れ特性。タネマシンガン、マッハパンチ、がんせきふうじ、はっけい等の威力が上がる。
連続技や先制技を破格の威力で撃てるようになるため、アタッカー型では必須。
他2つと違って相手依存や持ち物固定ではないため、汎用性にも優れる。

技考察

物理技タイプ威力
[テクニ]
命中効果解説
タネマシンガン25(37)*2~5
[55*2~5]
100-タイプ一致技。威力不安定だが、きあいのタスキやみがわりに強い。
期待値は3発。
テクニシャンなら3発でタネばくだん超え。5発なら威力275。
タネばくだん80(120)100-タイプ一致技。性能安定。
マッハパンチ40(60)
[90]
100優先度+1タイプ一致技。先制技。対面性能を強化。
テクニシャン+いじっぱりA236振りで耐久無振りマスカーニャを確1。
ようきでは火力アイテム無しでは中乱数(50%)でしか落とせない。
きあいパンチ150(225)100優先度-3タイプ一致技。火力は最大。
高い攻撃・キノコのほうし・特性ポイズンヒールの各種要素と非常に相性が良いが、
現環境では対策も増加している点に注意。
インファイト120(180)100自分防御・特防↓タイプ一致技。反動はあるが無条件で連発できる。
ドレインパンチ75(112)100HP吸収タイプ一致技。回復効果付き。ポイズンヒール型で。
じならし60
[90]
100相手素早↓100%対炎毒。追加効果が優秀。テクニシャン対象技。
無効タイプはあるものの、サーフゴーやどくタイプ等への有力な打点。
がんせきふうじ60
[90]
95相手素早↓100%対炎・飛行・虫。テクニシャン対象技で追加効果が優秀。無効タイプ無し。
どくづき80100相手毒30%対草妖。特に呼ぶ岩以外のオーガポンに刺さる。中威力・命中安定。
からげんき70/140100-状態異常で威力倍増。おにび対策や、どくどくだまとあわせて。
基本的にポイヒ型用。ノーマルテラスと合わせて禁伝環境にて採用率が微増。
特殊技タイプ威力
[テクニ]
命中効果解説
テラバースト80100-テラスタル時にタイプが変化。
AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
キノコのほうし100命中率100%の催眠技。無効も多いが依然として強力。
つるぎのまい-攻撃を強化。マッハパンチとあわせて。
ビルドアップ-攻撃・防御を補強。物理面を補える。
みがわり-補助技対策や、ポイズンヒール・キノコのほうしとあわせて。
まもる-ターン稼ぎに。ポイズンヒール・やどりぎのタネとあわせて。
やどりぎのタネ90削り技兼回復技。ポイズンヒールやまもる・みがわりとあわせて。
+  採用率の低い技

テラスタル考察

タイプ主な技解説
タネマシンガン
タネばくだん
一致補正2倍。
インファイト
マッハパンチ
一致補正2倍。マッハパンチの抜き性能向上に。
テラバースト元々の弱点のうち炎、氷、妖半減。
草タイプや受けに来るサーフゴーに刺す。おにびも無効。
がんせきふうじがんせきふうじをテクニシャン・タイプ補正込で威力135にしつつ、炎・氷・飛行に耐性を得る。
他の元の弱点も等倍になる。弱点は多いが、水・地面・鋼には一致技で弱点を突ける。
テラバースト氷、飛、超、妖を半減、毒無効。
耐性が優秀で、ポイヒ型での採用の他、タスキ無しでも1ターンを捻出できる可能性がある。ただし炎が一貫する。
ポイズンヒールでどくどくだまを使う場合は発動タイミングに注意。
テラバーストしんそく無効。呼ぶゴースト相手へタスキを盾にしての奇襲用。
テラバースト耐性が優秀。元の弱点のうち、炎と氷を半減にできる。攻撃面では草・格闘技と役割対象が被りがち。
からげんき霊無効。ポイヒ型でからげんき搭載時に採用される程度。
禁伝環境下ではバドレックス黒馬対策としての需要も。
つばめがえしつばめがえしをテクニシャン・タイプ補正込で威力135にできる。
じならしじならしをテクニシャン・タイプ補正込で威力135にできる。氷が一貫するなど、耐性面での恩恵は少なめ。
どくづき
ダストシュート
サブウェポンの火力補強。弱点だった毒・フェアリーが半減になる。
ポイズンヒールでどくどくだまを使う場合は発動タイミングに注意。エスパーが一貫する。
テラバーストマヒ無効。弱点が少なく、地面は元は半減なので撃たれにくい。4倍だった飛行も半減に。
テラバーストタスキ読みのスケイルショット無効。テラバーストも有用だが、毒が一貫する。
テラバースト一部4倍ドラゴンなどテラバーストで刺せる相手は多いものの、耐性面が厳しい。
しねんのずつき一致技を両方半減されるどくへの打点強化に。地面テラスではあと一歩届かないモロバレルピンポイント気味。
テラバースト炎・飛行一貫
テラバースト呼ぶ氷とフェアリーに弱くなる。ドラゴンを見るにも氷・フェアリーテラスで十分。
テラバーストエスパーに打点を持てるが、ミラーに弱くなる。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察

テクニシャン型

基本型

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ/いかさまダイス
確定技:タネマシンガン/マッハパンチ/じならしorがんせきふうじ/キノコのほうし

高い対面性能と崩し性能、終盤のフィニッシャーとしての役割をすべて備えた万能アタッカー。
相手のキノコのほうし読み行動の裏をかき交代先に負荷をかけていく。

キノコのほうしに加え、高威力の格闘/草/岩or地技による攻撃範囲の広さも圧倒的で、受け出しできるポケモンは非常に限られる。
極めて優秀な汎用性を持ち、キノガッサの基本型にして完成型と言ってよい。

性格はミラー意識や火力をとるならいじっぱり、上からキノコのほうしを使うことに重きを置くならようき。環境の推移によって採用傾向はばらつきがある。

エレキフィールド・ミストフィールド下ではキノコのほうし、サイコフィールド下ではマッハパンチが無効化されてしまう。
見せ合いの時点でこれらを誘いやすいので、対策を講じておきたい。
また、仮にフィールドを展開されても接地していない相手には無効化されないことも忘れずに。

第9世代ではダイマックス廃止も相まって、各種フィールドを展開できるポケモンが極めて少なくなった。
しかしサーフゴーなどキノコのほうしを無効化する特性のポケモンが実装されたほか、
草タイプへのテラスタルでキノコのほうし耐性を得るなどの対策も増えたので注意。

つるぎのまい型

性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ/いのちのたま
確定技:つるぎのまい/マッハパンチ
選択技:タネマシンガン/がんせきふうじorじならし/キノコのほうし

つるぎのまいを積む型。
キノコのほうしでひとたび起点を作れば全抜きも狙えるが、
その場合攻撃技が2つになるため、範囲が狭くなる事には注意しておきたい。

スカーフ型

性格:ようき(推奨)/いじっぱり
努力値:AS252 BorD4
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:タネマシンガン
優先技:インファイト
攻撃技:マッハパンチ/ストーンエッジorがんせきふうじ/じならし/ダストシュート/つばめがえし
補助技:キノコのほうし/やどりぎのタネ

中速高火力を活かすためこだわりスカーフを持たせる型。
ようきの際は最速130族まで抜くことができる。いじっぱりの場合は最速115族と同速。

選択技解説
インファイト
A130族の一致120技は強力。撃ち逃げと相性が良い。
タネマシンガンより安定して高火力が出せるため、できる限り採用したほうがよい。
マッハパンチ
こだわりスカーフによって素早さが確保されているため、通常型ほど優先度は高くない。
しかし、高速環境ゆえに先制技はスカーフを持っていても非常に便利で、欲しい場面は割と多い。
キノコのほうし対策で選出されやすいマスカーニャをテクニシャン+いじっぱりA236振りで確1。
ストーンエッジ
格闘と相性のよいサブウェポン。命中不安なものの火力がある。
がんせきふうじ
火力は下がるが命中重視なら。追加効果により後続のサポートにもなりうる。
じならし
キノコのほうしを嫌って出てくるサーフゴーに交代読みで。テクニシャンならH振りでも確2だが、ひこうテラスタルの個体も多いので1発撃ったら退くのが好ましいか。
ダストシュート
対妖やキノコのほうし読みで出てくる草に。
つばめがえし
キノコのほうし読みで出てくる草・コノヨザルに。
対草の場合、火力はインファイトと同じだが耐久を保てる。また、草・毒複合などの格闘を半減してくる相手にも有効。
キノコのほうし
苦手な相手でもスカーフにより先制で撃つことができる。眠らせた後は交代し、後続の無償降臨を狙う。読まれて草テラスを切られたり、サーフゴーややるきコノヨザルに交代される事も多いほか、先制で打つ都合上、決まっても即起きされることも多いので、他の型ほど優先度は高くない。
やどりぎのタネ
呼ぶ強力な物理受けに対して交換読みで撃っていく。高耐久相手にはキノコのほうしより有効な場合がある。

ハイブリッド型

性格:いじっぱり
努力値:A252 S調整 残り耐久
持ち物:たべのこし
確定技:マッハパンチ/タネマシンガン/みがわり/キノコのほうし

自分より遅い相手に対してキノコのほうし+みがわりで起点化を狙いつつ、
マッハパンチによる縛り性能も両立した型。
対雨・対砂を役割に上記の両立が必要なパーティに補完として採用される。

ポイズンヒール型

性格:ようき
努力値:S252 H調整 残りABD
持ち物:どくどくだま
確定技:みがわり/キノコのほうしorまもる(両採用可)
選択技:がんせきふうじorじならしorローキック/タネばくだんorタネマシンガン/ドレインパンチ/からげんき/つるぎのまいorビルドアップ/やどりぎのタネ/どくどく

先制キノコのほうし→みがわりを繰り返し、ポイズンヒールのHP1/8回復×2で全回復する無限型と、
まもる+みがわりを主軸としたTOD型とに大別される。
みがわりが残ったら攻めに転じたり、猛毒ややどりぎを撒いたり、つるぎのまい・ビルドアップを積むことができる。

一度有利状況で起点化が成功してしまえば、そのまま無限戦術を繰り返してTOD勝ちできる点はグライオンと同様。
グライオンとは無限型だと初見で確定して行動できない点で勝るが、一致じしん・ちょうはつの存在・素の耐久や素早さが低い点で劣る。
ただし、選出段階で無限型戦術ではなくキノコのほうしを警戒した選出を強制させる点、どくびしやステルスロックを強烈に誘う点等、
非常に選出・行動誘発能力が高く、特に戦術面において一概に優劣は付けられないため差別化は容易。
攻撃を主としない無限型の場合、攻めに転じるような型とは違いTODで有利になりやすい定数ダメージが入るどくどくややどりぎのタネの優先度が高くなる。

ローキックorがんせきふうじorじならし(orとびつく)があれば起点化できる相手が増える。
どの技も一長一短なので特徴を考慮して選びたい。

命中率威力無効タイプ備考
ローキック10097ゴーストタイプ接触技・タイプ一致
がんせきふうじ9560なし非接触技・たまに外す
じならし10060ひこうタイプ非接触技・特性ふゆうにも無効・GFで威力半減
とびつく10050なし接触技・低威力かつ通りが悪い虫タイプ

自ら状態異常になるため、他の状態異常技に強いだけでなく、からげんきも扱いやすい。
格闘技とあわせればゴースト以外の相手に等倍以上をとれる。

速ければ速いほど起点にできる範囲も広がるため、かそくバトン先としても有力。

ちなみにもうどく状態でもダメージは受けないが、内部でもうどくのカウントは進んでいる。
そのため、いえき等で特性を消されると、そのターンで受けるはずだったもうどくのダメージを受けてしまうので注意。
また、どくやはがねテラス採用の場合、もうどく状態になる前の初ターンにテラスを切るともうどく状態になれなくなるので注意。


対キノガッサ

注意すべき点
高火力と優秀な先制技・連続技を兼ね備え、タイマン性能が高い。
キノコのほうしやがんせきふうじの存在により受け出しも難しい。
ポイズンヒール+みがわりを用いた無限型の存在も厄介。
対策方法
キノコのほうしを無効化する
キノガッサの要であるキノコのほうしを封じれば有利に立ち回れる。
+  タイプ、特性による無効化
+  アイテムなどによる無効化
+  ちょうはつ・みがわり
低耐久の隙を突く
アタッカー型の場合、耐久の低さをきあいのタスキで補っている事が多い。耐性も乏しいため先発か死に出しに限られる。
ボーマンダチヲハウハネのダブルウイングなら有無を言わさずみがわり、タスキを貫通し確1。ただしテラスタルによるタイプ変更には注意。
先発に有利なポケモンを置き、釘付けにする
タスキを潰す(ステルスロック・まきびし・おにび等)
きあいのタスキを潰してしまえば、キノガッサより速いアタッカーで楽に倒せる。
ただしすなおこし持ちは弱点を突かれるので注意。
おにびはタスキを潰せるほか、火力を下げる効果もあるので非常に有効。
ポイズンヒール型に対しても、どくどくだまの発動を阻止できる。

外部リンク